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取り戻そう、人間らしい暮らし!メーデーとナースウェーブ

ども・・・

今月5月号の『一粒の麦』に広島県医労連 藤本健書記長が寄稿してます。

取り戻そう、人間らしい暮らし!メーデーとナースウェーブ

メーデー”の起源は、124年前の1886年5月1日のアメリカ。「8時間労働制」の実施を要求し、約35万人もの労働者がいっせいにストライキに入ったことに由来します。
産業革命以降、労働者の多くが、疲れを知らない機械と共に働くようになると、当然のように労働時間も長時間化を強いられていきました。19世紀末のアメリカでは、12~14時間に及ぶ長時間労働が当たり前であったといいます。
「8時間は、働こう。
    8時間は、休むんだ。
          そして、8時間は、おれたちの
              やりたいことのために」

『8時間労働の歌』に歌われたのは、奪われてしまった「人間らしい生活」を取り戻すための、切実な要求でした。
  602 ストの迫力に押された雇い主たちは、一旦は譲歩を約束し、およそ40万人近くの労働者が8時間労働や時短を勝ち取りました。しかし、直ちに反撃が始まります。警察を使った弾圧や、騒乱のデッチ上げによる組合幹部の投獄・死刑などを通じ、労働組合は孤立させられ、次々に約束はホゴにされたのです。
くじけることなく、より大きなたたかいで再び要求を勝ち取ろうと決めたアメリカの労働組合は、今度は世界各国の労働組合に対しても、同時にストライキ闘争に立ち上がるよう、呼びかけたのです。その日1890年の5月1日は、アメリカだけでなくヨーロッパやオーストラリア、南米の労働者たちが呼びかけに応え、世界の労働者が連帯して「同じ日に、同じ要求で立ち上がる」、最初の行動となりました。
これ以降、英語で「5月の日」を表す“メーデー”は、個々の職場だけでなく、社会的な「働くルール」の確立を求める、国際的な共同闘争の日として毎年積み重ねられてきています。

日本では、1920年に東京・上野公園で行われたメーデーを、第1回としています。60 今年が第81回ですから、10回足りません。その空白期間は1936年から1945年、つまり、日本が侵略戦争へ本格的に国民を総動員していく時期にはじまり、敗戦まで続く期間です。労働者が団結すること、要求を社会的に掲げること、すべて「国策」に反するものとして、徹底的に弾圧を受けたためです。こうした歴史を持つ日本のメーデーにとって、「戦争政策の阻止、平和擁護」を重点課題に掲げて行動することは、とても大切な意義をもっていると考えています。

さて、メーデーの最初の統一要求であった「8時間労働制」は、やがて革命により成立したソビエト連邦(現在のロシアなど)によって、全労働者に適用される初めての法律となり、これに触発され発足したILO(国際労働機関)が採択した、最初の条約(1919年)にも位置づけられました。しかし日本は、90年経った今も、この条約を批准(国家として実行を約束する手続き)していません。その他およそ労働時間に関する条約については、何一つ批准できないままです。
いまの法律では一応「1日8時間・週40時間」となっているのですが、変形労働時間制の規制緩和により、むしろ「人間らしい生活」から遠ざかる働かせ方が広がっています。また、夜間労働について、日本には時間数規制すらありません。交替制の職場では、その勤務間隔にも規制がありません。Mukasi01_2 人間の生活は自然の「1日」を基準になりたっています。長時間働くほど労働効率は落ちていきますし、昼間の眠りは夜のそれより格段に質が劣ります。法律では「1日20時間を2日働いて5日間休み」でも構わないのですが、現実にはこんな働き方はできません。日本では、国際的な基準や科学的知見を無視して、穴ぼこだらけの「時間」規制しか設けていないことから、夜勤や交替制が避けられない職場では、労働者の健康破壊が進行することになります。看護の現場も、その典型的なひとつです。
よい医療や看護を実現するために必要なのは、何より先進国の中でも大きく立ち遅れた人手不足を解消することです。しかしそこには手を入れず、一人ひとりの医師や看護師に長時間・過密労働を押しつけるやり方がますます広がり、多くの離職者や過労死を生んで、人手不足に拍車をかける悪循環に陥っています。いまでは地域医療の崩壊すら招こうとしています。
こうした状況を転換させるため、5月には、全国の医療労働者が「ナースウェーブ」に取り組んでいます。今年も広島では5月16日(日)午後に、「長時間・夜間労働」の問題を深める講演とともに取り組みます。08_015_2

メーデーとナースウェーブ。「人間らしい生活」の視点から「働くルール」をとらえ、みなさんの要求と運動に生かす機会として、この取り組みに多くの働く仲間のみなさんが参加いただけることを歓迎し、期待しています。

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