記念病院に対し不当労働行為断罪
1月15日広島県労働委員会は、広島記念病院が看護師の勤務体制を3交代から2交代に一方的に変更した事件で、当会加盟組織である国共病組広島記念病院支部との団体交渉に誠実に対応しなかったのは不当労働行為に当たるとして、広島記念病院を運営する国家公務員共済組合連合会に対し、組合側の理解を得られるよう「誠実かつ速やかに」団体交渉に応じなければならないとの救済命令を出しました。
マスコミ各紙の切り抜き。⇒「b4100116.pdf」をダウンロード
記念病院は2007年4月、職場や組合の声を無視し、いきなり全病棟で看護師の勤務体制を3交替から2交替に変更。以降3年間にわたり、看護師の健康悪化や離職を防ぐため粘り強く交渉を続けてきた記念支部が、昨年7月、県労委に救済を申し立てたものです。
命令書によると、3年間にわたる団体交渉を一連の「継続する行為」ととらえ、2交代提案時点からの団体交渉にさかのぼって、病院側の一連の対応(事前に職員の意見を聞かない、反対が圧倒的多数を占めた職場代表の意見書を考慮しない、組合に対しては一貫して説明資料など具体的なものを示さないままに自説を主張する)事実を認定したうえで、「組合への誠実交渉義務を果たしているとは認められ」ないとし、労働組合法第7条第2号に該当する不当労働行為と認定。「勤務時間や業務内容の改善策の検討状況やその内容に関して、具体的な資料等を用いて説明するなど」して団体交渉に応じるよう、連合会に命じたものです。また、連合会本部に対し、直接交渉にあたった病院側を指導し、「命令の実効性を確保するよう」求めています。
同組合の植木支部長は、翌16日に開かれた県労連評議員会で、寄せられた支援に対する感謝の報告を行い、「職員に大きな負担を強いるし、患者の命にも影響するような二交代制度は許せないと、立ち上がりました。患者の安心安全が守れるような、職員が働きやすい病院にするために、いっそう頑張ります」と話しています。
組合側が救済申立で最大の目標とした、「連合会本部・病院側の誠実交渉義務」を認めた勝利命令であり、あらためて皆さまからの篤いご支援に、御礼申し上げます。
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皆様本当有難う御座いました、傍聴の折には沢山のなかまたちが応援に来てくださり、励まされました、記念は今年度退職も多く大変ですが。量より質でがんばらます
投稿: 記念代表 | 2010年1月23日 (土) 22:19